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仮説行動検証プロセスを活かすもの



 

こんにちは。コーチングオフィスMISSIONの浅川孔明です。

前回は「目標設定」について書いてみました。

そこで、今日は「仮説、行動、検証プロセス」について話をしてみたいと思います。

あなたが立てた目標を実現したいと思ったとき、必ず何かしらの行動をしていかなければなりません。

その際に、意識してみてほしい中のひとつが、「仮説→行動→検証→仮説→行動→検証→・・」という風に、仮説と行動と検証のプロセスをサイクルさせる、回し続けることです。

なのですが、これを繰り返す際に、ぜひ意識してみてほしいことがあります。

どういうことかを詳しく説明していきたいと思います。

目次

仮説行動検証のポイント

仮説行動検証プロセスを行う際に、ぜひ持っておいてもらいたい視点があります。
人間含め動物は、なかなか枠を超えた行動は取ることができない、ということです。

ですので、
立てた仮説が昔とほとんど変わらないものであったり、
行動に変化を起こしているつもりであっても、自分パターンの繰り返しであったり、
検証も同じ視点での観方を続けていたり、ということが往々にしてあります。

それでは、せっかくの仮説行動検証プロセスも、充分に機能しないといったことにもなりかねません。

そこで、仮説行動検証プロセスに、ある要素を付け加えてみてください。
それは、「観察」という視点です。

「観察」という、なるべく主観から離れた地点から、物事を客観的に観ることで、自分の認知の枠組みが薄まり、それまでよりも公平公正な視点でそこで何が起こっているかを把握できるようになります。
そうすることで、「気づき」や「発見」が起こる可能性が高まります。

その「気づき」や「発見」を、「検証」や「仮説」に活かしていく。
これが大事なポイントになります。

では、「観察」するためにはどういうことを意識したらいいのか。
それについて説明していきたいと思います。

観察とは

「観察」とはどんなことをいうのでしょうか。

観察する狙いは、自分の狭い枠組みから外に出るため、です。
そのためには、出来事や状況を自分が評価・判断することから離れることが必要です。

起きている出来事や状況を、なるべく事実だけを捉えるようにしてみましょう。
「どこどこでこういう出来事が起きている」
「○○と✕✕がこういうやりとりをした」
「私はそれに対してこう感じている、こう考えている」
「○○はこういうふうに考えていると私は考えているが、本人に確認はしていない」
といった感じです。

「出来事」と「行動」と「思考」と「感情」をそれぞれ明確に判別し、分類分けできることが必要になってきます。
特に、「思考」と「感情」がごっちゃになっている人は多く見受けられます。
「~~と考えている」のは思考で、
「~~感じている」のは感情、
というのを覚えておいてもらうといいと思います。

観察の効果

主観から離れて俯瞰的な視点、客観的な視点から物事を捉えられると、格段に公平公正な視点で状況把握ができるようになり、自分の枠を超えた「気づき」や「発見」が起こる可能性が高まります。

それらの気づきや発見を、「検証」や「仮説」に活かすことで、仮説行動検証プロセスがより活きていくでしょう。

ここで気を付けて頂きたいのは、こういう話をすると、より質の高い仮説や検証をしようとするあまり、仮説行動検証プロセスのスピードを重視しないようになってしまうことがあります。
今回話していることは、スピードよりも質が大事だよ、という話ではなく、
質を高めるにはこの要素も付け加えてみてね、という話だということをご理解いただければと思います。
スピードも大事だし、質も大事という前提でこれを読んでいただけたらと思います。

仮に、サイクルを回すスピード重視で、というのであれば、
自分の評価判断などを差し挟まずに、うまくいくまで、しらみつぶし的にひとつひとつ試していって変化させていく、というのも、とても面白いアプローチだと思います。
この場合のポイントは、「自分の評価判断を入れずに、たとえ自分の嫌な事でも面倒な事でもシステマチックにひとつひとつ試して実行していけるか」になってきます。
往々にして、自分の嫌だと思うこと、面倒だと感じるところに、うまくいくポイントが隠れていたりすることがよくあります。

話を「観察」に戻しますが、
不確実性が増している現代社会では、何が正解なのかは、うまくいってみるまでわからない、ということが多くなってきています。
そういった状況にあって、この「観察」という力は大きな意味を持ってきます。
ぜひこの力を仮説行動検証プロセスだけでなく、いろんな場面で活用していただいて、そこから生まれる気づきや発見を、人生に活かしていっていただけたらと思います。


いかがでしたか?
みなさんのなかで気になった部分はありましたか?
何か一つでも自分の人生のヒントに持ち帰ってもらえたら嬉しいです。

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