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アドラー心理学

勇気づけについて



 

こんにちは。コーチングオフィスMISSIONの浅川孔明です。

今日は、MISSIONのコーチングのベースでもある、アドラー心理学の「勇気づけ」について書いてみたいと思います。

数年前から一気に知られるようになったアドラー心理学ですが、アドラー心理学は「勇気づけの心理学」と呼ばれるほど、「勇気づけ」は大切なエッセンスとなっております。

勇気づける、とはいったいどんなことなのか。どうすればいいのか。

ぜひ一緒に整理していきましょう。

 

目次

勇気づけとは

まず、「勇気づけ」でいうところの、「勇気」について考えてみます。
いろいろな定義があると思いますが、ここでは、
「困難だと感じているものに対して向き合う活力」
と定義してみましょう。

ここでのポイントは、「向き合う」としている点です。
本によって、「困難を克服する」「困難に立ち向かう」などと表現したりしていますが、
私は、「克服」や「立ち向かうこと」が必ずしも「善」だとは考えていません。

それよりも、目を背けたくなること、見えないふりをしていることにきちんと「向き合うこと」「目を向けて、それが在ると認めること」が本当に大切なことで、本当に勇気がいることだと思っています。

きちんと向き合った結果、仮に、今は「逃げること」を選択したとしてもそれは「勇気ある撤退」と言えると思います。
じゅうぶん、「勇気ある選択」をしたと言えるでしょう。

「向き合う活力」、つまりこのエネルギーのことを「勇気」として、
「勇気づけ」とは、そのエネルギーが湧いてくるように、自分や相手に接することが「勇気づけ」となります。

反対に、自分や相手のそのエネルギーを奪ってしまうことを「勇気くじき」と言っています。

このポイントを押さえておけば、細かいスキルはあまり気にしなくてもいいと思います。
大事なのは、結果として、自分や相手が勇気づけられたかどうか、です。


よく、アドラー心理学を勉強すると、
「褒めてはいけない。褒められることを目的に行動するようになるだろう」ということを言われますが、個人的には、これもケースバイケースだと思います。
これは、褒められたいためにその行動をとるため、見られていない場合やバレないと思った場合などでは、その行動は取らないようになってしまう、といったことですが、
褒め方次第では、「その人に褒められるからやろう」ではなく、「喜んでくれる誰かがいるからやろう」「自分で自分のことが好きになれるからやろう」などに転換することは可能です。
反対に、自分では褒めたつもりはなくても、個性やキャラクターによっては、○○さんにとても褒められた!と受け取られることだって十分にあり得ます。

「このやり方は勇気づけだったかどうか?」を意識するよりも、
「このやりとりを通して、勇気づけられただろうか?」をぜひ意識してみて欲しいと思います。

では、ここでさらに、
「なんのために勇気づけを行うのか?」を少し考えてみましょう。
勇気づけの、その先のさらなる「目的」は何なのでしょうか。

勇気づけの目的

勇気づけはいったい何のためにするのでしょうか。

ちょっと想像してみてください。
子どものころから、親や周りの人から「困難に向き合う活力」が湧くように接してもらい、困難に思えることにもチャレンジし、うまくいったときはもちろん、うまくいかなかったときも馬鹿にされることなく立ち直るエネルギーを貰い、自分の可能性を潰すことなく、後押しし続けてもらえたとしたら、、、
どんな人間に成長すると思いますか?

きっと、どんな困難にも挫けずに向き合い、自分の可能性も、相手の可能性も見限らず、自分にも相手にも寄り添い、励ましあい、やりたいこと実現したいことにチャレンジしていく、そんな人間がそこに存在していると思います。

「自分の人生を主体的に生きる」ために「勇気づけ」はある。

勇気づけの究極のゴールは、
人がそれぞれの可能性を100%発揮し、自分が自分の人生を完全に生ききること。それがひいては、周りの人や社会の為になり、幸せな世界になる。
ことだと思っています。


以上のことをぜひ踏まえたうえで、
最後に、いくつか自分や相手と勇気づけで関わる具体的なアイデアをご紹介しておきたいと思います。

・良いところ探し(⇔ダメ出し)

・加点主義(⇔減点主義)

・プロセスを重視する(⇔結果主義)

・助かったことや感謝を伝える(⇔ごめんなさい、申し訳ありません)

これらは、あくまでも手段であり、ぜひ目的を忘れずに意識して持っておいて欲しいと思います。


いかがでしたか?
みなさんのなかで気になった部分はありましたか?
何か一つでも自分の人生のヒントに持ち帰ってもらえたら嬉しいです。

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