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アドラー心理学

ライフスタイルとは



 

こんにちは。コーチングオフィスMISSIONの浅川孔明です。

今日は、「ライフスタイル」について書いていきたいと思います。

 

ライフスタイルと言っても、「生活様式」といった一般的な意味合いではなく、

アドラー心理学で使われている「ライフスタイル」とは何か、という話になります。

何度か書いているように、私のコーチングはアドラー心理学がベースとなっております。

そこではどのように考え、体系づけられているか、一緒にライフスタイルに触れてみましょう。

 

目次

3つのライフスタイル

私がコーチングをするときや教えるとき、クライアントさんに説明するときなどに、わざわざこの言葉を使うことはあまり無いのですが、今回はしっかりとライフスタイルなどの言葉を使って説明してみたいと思います。


ライフスタイルは何かということですが、ニュアンスは若干違いますが、「性格」をイメージすると理解しやすいかと思います。

ライフスタイルは、次の3つから構成されています。

ひとつめは、「自己概念」です。
これは、自己の現状についての信念です。
「私は~~である」というものです。

ふたつめは、「世界像」です。
これは、世界についての信念です。
「人生は~~である」「人間は~~である」「会社は~~である」「国は~~である」
などといったものです。

みっつめは、「自己理想」です。
これは、自己や世界についての信念です。
「私は~~であるべきだ」「世界は~~であってほしい」といったものです。


アドラーは、「性格」という言葉の語感に、「変えにくい」という質感が感じられるため、「ライフスタイル」という言葉で呼んだ、と言われています。
まさに、人生の「自己決定性」を重んじているアドラー心理学らしい話だと思います。

ライフスタイルは、「自分と世界」の「現状と理想」についての信念体系であることから、
まさに、「その人の人生の設計図」となっています。
もし、その人のライフスタイルが変われば、人生は一変することになります。


では、自分のよりよい人生のためには、このライフスタイルをどのように活かしていくのがいいのでしょうか。
そこについて少し考えてみましょう。

ライフスタイルをどう活用するか

このライフスタイルは、アドラーによると、だいたい10歳前後までの間に完成させる、と言っています。
そして、それを一生使い続ける、と。

これが合っているかどうかはわかりませんが、人間がある一定の年齢までにこれを形作るのは確かだと思います。
そして、ほとんどの人が、自分が作り上げた「ライフスタイル」をずっと使い続けています。
不都合な事実に対して、外側にあるものをどうにかこうにかしようと働きかけ、望む結果にしようと悪戦苦闘しているのではないでしょうか。

多くの人は、いかに自分の仮説(ライフスタイル)が正しいかの証明に奔走している状態です。
「ほら、やっぱり正しかった」「ほら、やっぱりそうだ」のために、事実を事実として捉えずに、正しさを証明するために事実を捻じ曲げて解釈してしまうこともよくあります。


そうではなく、使い続けたライフスタイルが支障をきたしてきたのであれば、ライフスタイルの方を変える、という意識を持っていくことが大事です。

自分がどんな信念や価値観をもち、どのようにそれを捉えているのか、そのためにどんな感情が生まれて、どう行動してしまっているのか、を観ていくことが重要です。


そして、自分のよりよい人生のためには、どんな信念に持ち替える方がいいのか、そのためには、どういう行動をしていく必要があるのか、どんな環境が望ましいのか、といったことを決めていきましょう。


アドラーは、弟子の「何歳くらいになったら性格を変えるには手遅れですかね?」という問いに、こう答えています。
「死ぬ、1~2日くらい前かな。」


ぜひ、ライフスタイルをみなさんの人生に建設的に活用していってください。


いかがでしたか?
みなさんのなかで気になった部分はありましたか?
何か一つでも自分の人生のヒントに持ち帰ってもらえたら嬉しいです。

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