5月病について
こんにちは。コーチングオフィスMISSIONの浅川孔明です。
今日はこの時期かかりやすくなる、いわゆる「5月病」というものについて書いてみたいと思います。
「5月病」という病名が正式にあるわけではなく、医療機関で診断される場合には、「軽度のうつ」や「適応障害」などと診断されることになるかと思います。
新社会人や転職、転勤などで、環境が変わる場合に多く、主にストレスが原因となっています。
今や、4人に1人は経験しているというデータもあります。
今まさにそう感じている人、これからそうなってしまうかもしれない人に、何かヒントや参考になれれば幸いです。
目次
5月病の特徴について
いわゆる、5月病を整理してみると、特徴として、以下のようなものがあります。
年齢層
・20代~30代が多い
・とくに20代の女性が多い
きっかけと思われる原因
・「入社」が多い
精神的、肉体的症状
・悲しみや憂うつ感
・不安感やイライラ
・無力感、やる気のなさ、倦怠感
・食欲がない
・胃痛や吐き気
・不眠、寝つきが悪い
・動悸、めまい
・頭痛、肩こり
など
行動
・周囲との交流を避ける
・引きこもる
・だらしなくなる、落ち着きが無くなる
・飲酒量や喫煙量が増える
など
ここに挙げたものに当てはまっているからと言って全部が全部5月病かというと、そういうことではなく、こういう傾向がある、ということで参考にしてもらえたらと思います。
では、どういう特徴がある人が5月病になりやすいのでしょうか。
一般的には、
・義務感が強い
・完璧主義
・几帳面
・仕事熱心
・他人への配慮を重視して争いを避けがち
ひとことでまとめると、「まじめで責任感が強く、優しいひと」が5月病になりやすい、ということですね。
では、5月病になってしまったとき、なりそうなとき、いったいどうしたらいいのでしょうか?
一般的な対処方法は他に任せるとして、今日はこれを、「ゲーム」で説明してみたいと思います。
5月病が教えてくれるもの
みなさんは、テレビゲームやスマホのアプリでゲームをしたことがあるでしょうか?
5月病は主に、「学生生活から社会人生活へと環境が変わる」、など環境が変わることでストレスがかかり、5月病に陥ってしまうことが多い症状です。
それまでの世界(大学生活など)で自分が試行錯誤しながら、培い築き上げた「こうすればうまくいくルール」や考え方が新しい世界で通用しないことが大きなストレスとなっています。
ゲームでいうならば、それまでは「ドラゴンクエスト」でプレイしていたものが、「モンスターハンター」に代わる、ぐらいの大きな変化です。
似ている部分もありますが、基本的に「全く別のゲーム(世界)」です。
みなさんは、別のゲームをプレイするとき、どのような考え方や意識でプレイするでしょうか?
前のプレイそのままに、新しいゲームをプレイする人はいないと思います。
「ドラクエはこれでうまくいったのに、なんでモンハンはこれでうまくいかないんだ!こんなゲームは面白くない!」と言っている人がいたら、それは別のゲームだから当たり前だよ、ってなりますよね。
ゲームの場合、わかりやすく、「別のタイトル」がついているので考え方や意識を転換できていますが、人生の場合、わかりやすく分けられているわけではないので、なかなかこの転換ができません。
「モンハン」をしているのに、「ドラクエ」のプレイをなんとかかんとか通そうとして、全然うまくいかない!やってられない!と投げ出してしまう人がたくさんいます。
ぜひ意識を変えて(捨てるのではなく)みてほしいと思います。
それまでやっていたゲームから、新しいゲームをプレイするには何が必要でしょうか?
「このゲームはどういう世界観なんだろうか?」
「このゲームで目指しているところはなんだろうか?」
「どういう考え方が必要なのだろうか?」
「どういう風に操作したらいいのだろうか?」
など、それまでの考え方や意識を転換して適応させる(捨てるのではなく)ことが必要ですよね。
では、新しいゲームを「楽しむ」ためには、何が必要でしょうか?
新しいゲームですから、最初からうまくはいきませんよね。
「うまくクリアするコツは何だろうか?」
「次はコレを試してみよう」
「ミスった!何を変えたらいいのか?」
「何か隠しアイテムとか便利アイテムはないかな?」
「ヒントはどこにあるのだろう?」
こういった意識や視点がゲームを楽しむコツですよね。
もちろん、全てではありませんが、これらの姿勢があるだけで、5月病で苦しめられることはかなり減るのではないでしょうか。
5月病は、「それまでの考え方や意識をちょっと変えてみるといいですよ~」というサインだと思います。
これまでの「学生生活」というタイトルから「○○会社の生活」という新しいタイトルへ、「○○会社生活」から「△△業界を生きる人」へ、「△△業界を生きる人」から「世界経済を生きる人」へ、など。
その時々に応じて全く別のゲームをやり始めたつもりで柔軟に切り替えていってほしいと思います。
そして、それでも、「このタイトルは自分は楽しめない」=「この仕事は自分には合わない」、となる時には、別のあなたが輝く場所を考えてみて全然良いと思います。
いかがでしたか?
みなさんのなかで気になった部分はありましたか?
何か一つでも自分の人生のヒントに持ち帰ってもらえたら嬉しいです。
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