目標達成を阻む「裏の目標」とは

こんにちは。コーチングオフィスMISSIONの浅川孔明です。
早いもので、2022年も2月に入りましたね。
今日は、新年に立てた目標に向かって歩み出しているみなさまに、目標に到達してもらうための参考になれば、という内容となっています。
「表の目標を阻んでいる、裏の目標を知ろう」というのがテーマです。
ぜひ一緒にこれから観ていきましょう。
目次
表の目標を阻む裏の目標
まずは、以前の記事にも書きましたが、「目標」という言葉が指すものから確認していきましょう。
理解しやすくするために、「目的」と「目標」とで内容を比べてみます。
目的・・・purpose 、「何のため?」に対する答え。行動する理由。
目標・・・goal、「目的のためにどこに向かって?」に対する答え。どのくらいまで、どこまで。到達点。しるべ。
これが「目標」の意味しているところになります。
新年の計画や年次目標などで、自分が到達したい場所(どこまで、どのくらいまで)を決めることを、「表の目標設定」とします。
この「自分で決めた到達点」に向かってみんな進んでいくと思いますが、なかなかうまく事が進展しない、ということが起こってきた場合に、ぜひ一度立ち止まって自分自身を顧みてもらいたいのが、「裏の目標」となります。
ではこの、「裏の目標」というのはどんなことなのでしょうか。
「裏の目標」とは
「裏の目標」の存在意義は、自分自身が失ってしまうと「マズい」と思っている(思い込んでいる)ものが失われてしまうことを防ぐのが目的です。
「裏の目標」の目標は、失ってしまうと「マズい」と思っているものを失わないために、「自分がやると決めたはずの行動をとらせない」、「チャレンジさせない」、「諦めさせる」などというのが目標です。
そうすれば、
「自分には能力がある」、「自信が持てる」、「自分で自分が好きでいられる」、「立場」、「力」、「知識」、「影響力」、「プライド」、、、
こういったことが保てるからです。
もし、表の目標設定に素直にチャレンジしていってしまったら、自分の能力の低さに打ちのめされる場面になってしまうこともあるでしょうし、自分の自信がズタズタに引き裂かれてしまう場面、知識の無さに馬鹿にされてしまう可能性だって出てくるかもしれません。
自分が、無意識で、強力に失いたくないと思っている、「自信」や「プライド」や「力」や「ポジション」、、
そういったものを守るという役目を果たしているのが「裏の目標」です。
ここまで見てきてお気づきかと思いますが、この裏の目標の源泉となっているのは、
「不安」や「恐れ」になっています。
自分の中に在る「裏の目標」を観ていく
この、自分の中にある裏の目標を明らかにするにはどうしたらいいでしょうか。
それは、自分が怖れている、「最悪のケース」を書き出してみるといいと思います。
自分は、何が起こってしまうことを避けたがっているのか、
具体的に、
・どんなことが起こってしまって、
・自分がどんな風に周りに思われてしまうことが耐えられないのか/自分で自分をどう自覚してしまうのが耐えられないのか/何を失ってしまうことが耐えられないのか、
・何がそういう気持ちにさせているのか
これらを明らかにしてみることで、
「ああ、自分は、自分のダメさをもうこれ以上味わいたくないんだ」、
などというのが観えてきます。
この「裏の目標」は、「表の目標」に取り組んで進んでいくうえで、ゆく手を阻む要因となってしまっています。
裏の目標がわかったら
裏の目標は、表の目標に取り組んで進んでいくうえで、ゆく手を阻む要因、いわば「ブレーキ」の役割となっています。
いままでは、無意識に作動していたブレーキも、自分が何を失ってしまうことをそんなに怖れていたのかを明らかにしたことで、少し意識的にコントロールすることができるようになります。
・果たして本当にそれは失われるものなのか?
・最悪の結果はそんなに起こり得るものなのか?
・安全に表の目標に到達できるようなルート、方法は何か?
・失ったことで得られるメリットはどんなことがあるか?
これらのことを自分に問いかけ、意識してみることで、さらにブレーキを自分で操作できるようになるのにとても役立つことと思います。
まとめ
まとめると、
立てた目標がなかなか取り組めない、取り組んでもどうもうまくいかない、
などが起こっている時には、いったん立ち止まって、
自分の中に「裏の目標」がないかを探ってみましょう。
立てた目標に向かって進んでしまうと、自分にとって失ってしまうと取り返しがつかないと思っているものがないか、怖れているものがないか、を確認してみるのがいいかもしれません。
そのためには、自分の思う「最悪のケース」と向き合ってみるのが効果的です。
そこから、自分の進むうえで阻害要因、ブレーキとなっている部分を発見していくことができます。
いかがでしたか?
みなさんのなかで気になった部分はありましたか?
何か一つでも自分の人生のヒントに持ち帰ってもらえたら嬉しいです。
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