自分の本当の望みを知る
こんにちは。コーチングオフィスMISSIONの浅川孔明です。
今日は、自分の本当の望みを知るには、ということについて話してみたいと思います。
よくご相談のテーマとして、
「自分が本当にしたいことがわからない」とか「本当に望んでいることを知りたい」
といったテーマが出てきます。
ご自身でここの部分を探りたいときのヒントになればと思います。ぜひ一緒に見ていきましょう。
目次
ビジョン型と価値観型
ご相談のテーマでよくいただく、
「自分が本当にしたいことがわからない」
「自分の本当の望みを知りたい」
などのご相談ですが、話をよく聞いていくと、相談者に共通して持っているものが見えてきます。
それはなにかというと、
自分の本当の望み = 何かやりたいことを明確に持っている
ということです。
「何かやりたいこと」というのは、「具体的なビジョン」とも言えます。
例えば、
・将来どこどこに住んでこんなことをやりたい
・ここを目指して実現して、こんな人たちとこんな風に過ごしたい
・プロの○○になっている
・何々で起業して成功して年商いくらいくらを達成している
といったことです。
これ自体、別に問題は無いのですが、その前に知っておいた方がいいことが実はある、ということです。
それは何かというと、
人には、「ビジョン型」と「価値観型」があるということです。
ビジョン型と価値観型とは何なのか、それぞれ見ていきましょう。
ビジョン型とは
自分の本当の望みを知るために、まず知っておくと良いことが、
人には「ビジョン型」と「価値観型」があるということです。
ビジョン型とは、
明確な「将来像」や「やりたいこと」がはっきりとしていることで、
そこに向かっていくことにモチベーションが上がり前に進めるタイプの人
のことです。
先に述べた、
・将来どこどこに住んでこんなことをやりたい
・ここを目指して実現して、こんな人たちとこんな風に過ごしたい
・プロの○○になっている
・何々で起業して成功して年商いくらいくらを達成している
などは、ビジョン型のタイプの代表例となります。
「将来、どこどこに住んでこんな暮らしをする」
などの具体的な将来像を持つことでモチベーションが上がる人は「ビジョン型」の傾向が強い、と言えます。
価値観型とは
具体的な将来像などでモチベーションが上がるタイプの人が「ビジョン型」なのに対して、
「価値観型」というのは、
具体的な将来像などではなく、「自分の大切にしている価値観や信念を満たす」ことにモチベーションが上がるタイプの人になります。
どういうことかというと、
・私は「ヨコの関係が大切」という価値観を持っている。これを日々大事に過ごすということはモチベーションが高くいられる。
・自分は「誰も観ていなくても手を抜かない」という信念をもっている。これを日々大切に過ごすことは自分にとってとても意義がある。
・私は「信頼」を大切に過ごしたい、「友情」こそ自分の大切にしたいものだ、「対話」こそ何事にも重要だ、「繋がり」を人生では大事にしたい、「愛情」を意識したい、、など
これらは、具体的な将来像や、やりたいことではなく、
個人がそれぞれ「大事にしたいこと」を表しているものです。
これらを満たすことの方が、満足感が高く、モチベーション高く日々を過ごせる人が
「価値観型」の傾向が強い人、と言えます。
そして、具体的なデータを取ったわけではありませんが、圧倒的に「価値観型」の傾向が強い人が多いのが、セッションをしている実感です。
ある方は、「日本人の8割近くは価値観型に感じる」ということをおっしゃっている方もいました。
個人的には、8割は言い過ぎな気もしますが、かなりの割合で価値観型が多いというのは感じるところです。
ビジョン型と価値観型に沿ったアプローチ
以上のように、人には「ビジョン型」と「価値観型」があることがわかりました。
であるならば、
「価値観型」の傾向が強い人に、いくら「将来○○を実現する」とか
「ワクワクする具体的な将来のイメージを作ってみる」ということをしてみても、
なかなかピンとこない、モチベーションが高まらない、かもしれません。
それよりも、価値観型の傾向が強い人には、
「あなたが本当に大切にしたい価値観は何だろうか?」
「本当に大事にしたい信念は?」
「それは、どんな場面、どんな風に行動することで満たすことができる?」
というのを探求していくことの方が、しっくりくるものを見つけられるかもしれません。
自分の本当の望みを知ることに繋がっていきやすいと思います。
もちろん、「ビジョン型」の傾向が強い人には、
自分のモチベーションが高まるような、具体的な将来像や、将来やりたいこと、実現したいことを設定みることが、自分の本当に望んでいるものに近づいていくことに繋がります。
こう書くと、ビジョン型「か」価値観型、となってしまいがちですが、
実際は、イチかゼロか、ではなく、グラデーションです。
ビジョン型の傾向が強く、価値観型がほんの少しの人
価値観型が強く、ビジョン型がほとんどない人
もしくは、
ビジョン型と価値観型、バランスよく持っている人だっています。
あとは、
ある年代ではビジョン型だったけど、年齢を重ねていろいろ経験するうちに価値観型になった、というケースだってあり得ます。
ビジョン型、価値観型、それぞれの傾向にあった探究をしてみること、
そして、共通していることは、とりあえず出てきたそれを実際に試してみることが一番大事ということです。
それによって、「もっとこうしたいな」、「もっとこれを大事にしたいな」と軌道修正していくことで、より純度の高い「自分の本当の望み」に触れることができると思います。
まとめ
以上を簡単にまとめると、、、
人には、「ビジョン型」と「価値観型」というものがあり、
ビジョン型には、具体的な将来像や、やりたいこと、実現させたいことを探っていくのが有効そう。
価値観型には、具体的なものよりも、自分の大事にしたい価値観や信念を明らかにし、それをどうしたら満たしながら日々を過ごすことができるのか、を探っていくのが有効そう。
だということです。
何でもかんでも、具体的なやりたいことを考えるのではなく、その人の傾向を踏まえたうえで、それぞれに合った方向性で「自分の本当の望み」に近づいていくことが大事だということ。
ビジョン型、価値観型、どちらか一方ではなく、「どっちもある」という視点も大切であり、今後も変化するかもしれない、という視点も大切だということ。
そうして見つかったものは、ぜひ、実際に実践してみて、より純度の高いものにブラッシュアップさせていってください。
という感じです。
いかがでしたか?
みなさんのなかで気になった部分はありましたか?
何か一つでも自分の人生のヒントに持ち帰ってもらえたら嬉しいです。
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