メンタルモデルとライフミッション

こんにちは。コーチングオフィスMISSIONの浅川孔明です。
今日は、前回のメンタルモデルの続きで、メンタルモデルの裏にあるライフミッションについて書いてみたいと思います。
自分のメンタルモデルを知ることも大事ですが、その先にある自分の中に在る本当に実現させたいものに気が付いて、そことつながって生きていくこと、がいちばん重要です。
ぜひ前回の内容と併せて今回の内容も一読してみてくださいね。
目次
- ○ メンタルモデルの裏にあるライフミッション
- ・価値なしモデルのライフミッション
- ・愛なしモデルのライフミッション
- ・ひとりぼっちモデルのライフミッション
- ・欠陥・欠損モデルのライフミッション
- ・まとめ
- ○ 併せて読んでいただきたい記事
メンタルモデルの裏にあるライフミッション
簡単に前回の復習からしていくと、
由佐美加子さんが提唱している「メンタルモデル」では、
どうやら人には、「人間の根幹にある無自覚な信念」があり、耐え難い痛みを回避しようと、無自覚な自動化された行動システムがある。
脳ではこの信念に基づいて勝手にこのシステムを動かしてくれているため、このことに無自覚なうちは、同じ行動や同じパターンを繰り返し続けてしまう。
これから抜け出るためには、このシステムの中で動いていることを自覚することが大事である。
つきつめていくと、この根幹にある無自覚な信念のタイプは4つに分けられそうだ、
ということでした。
では、なぜ人間は人生の大半を使ってまでここまで痛みを避けようとしているのでしょうか。
由佐美加子さんは、このことに対して、この痛みの裏にこそ、本当に創り出したい世界(=ライフミッション)があるからではないか、という仮説に辿り着きました。
この仮説は、私もとてもしっくりくるものであり、とても重要なポイントだと感じています。
では、それはどのようなものなのでしょうか。
価値なしモデルのライフミッション
まずは、価値なしモデルタイプの方のライフミッションからみていきましょう。
価値なしモデルが強く感じてしまう痛みは、
「私には価値が無い」
でした。
「私には価値が無い」ということに強い痛みを持つその裏には、
本当はこの世界で「私は存在するだけで価値がある」が体験できるはずだ、という強い想いを持っていることの裏返しです。
本当はそれが在るはずだったのに無かった、という欠乏感が強い痛みとなっているといえます。
つまり、
価値なしモデルが本当に創り出したい世界とは、
「なにができてもできなくても、自分はいるだけで価値がある」
「誰もがいるだけでいいと認められる」
「存在する価値で全ての人の価値が認められている世界」
このような世界となっています。
この世界を実現させる、ライフミッションに生きていくためには、
「痛み」を回避する(分離させる)のではなく、受け入れる(統合させる)ことが必要となります。
価値なしモデルの人が「痛み」を統合させた姿はどういうものかというと、
・自分の内側に在るものにちゃんとつながって生きている
・他人軸で生きることを降りて自分が生きたいように生きている
人の都合、組織の都合、に合わせて生きてきた価値なしモデルの人たちが、自分を抑圧するのをやめて、自分にとって価値ある人生を勇気を持って歩み出すと、今の社会システムを大きく変革しうる可能性を秘めています。
愛なしモデルのライフミッション
愛なしモデルのライフミッションも見ていましょう。
愛なしモデルが強く感じてしまう痛みは、
「私はありのままでは愛されない」
でした。
「私は愛されない」という痛みの裏には、「この世界では誰もが愛されるはずだ」、という強い想いを根底に持っているからから、といえます。
つまり、愛なしモデルの人が本当に創り出したい世界とは、
「誰もが自分を無条件に愛する」
「ありのままの自分を受け入れられ、理解し合える関係性で人間同士がつながっている世界」
このような世界をつくりだすのが、愛なしモデルのライフミッションとなります。
このライフミッションを生きる、愛なしモデルの統合した後の姿とは、
・愛されるために、という行動から降りている
・自分をあるがままに受容した、「愛する」世界を生き始める
愛されるために、から、純粋な愛情表現、に移行した結果、エネルギッシュに動けるようになる。周囲とのつながりの質が変わり、まわりにも変化を促していく、といったことが起こる可能性があります。
ひとりぼっちモデルのライフミッション
ひとりぼっちモデルのライフミッションを見ていきましょう。
ひとりぼっちモデルが強く感じてしまう痛みは
「しょせん私はひとりぼっちだ」
というものでした。
「私はひとりぼっちだ」という強い孤独感の裏には、ひとりぼっちタイプの根底に、「人間は全体性の大きな命の一部としてつながって、生かされていくという感覚を持ちたい」という希望を持っているようです。
ひとりぼっちモデルの人が創り出したい世界とは、
「人が命の全体性の一部を担っていて、その一部として生かされている」
「全体性の感覚のなかで、誰もが自由に自分の人生を生きている世界」
こういった世界を実現させていくのが、ひとりぼっちモデルのライフミッションとなります。
統合したひとりぼっちモデルの姿とは、
・命の全体性につながり直している
・今の社会を人間を含めた生物種にとってより調和した状態にしている
ひとりぼっちモデルは、ビジョンを掲げたり、旗振り役になれる力をもっているので、新しい世界への道筋を示せる可能性を持っています。
欠陥・欠損モデルのライフミッション
最後に、欠陥欠損モデルのライフミッションを見ていきましょう。
欠陥欠損モデルが強く感じてしまう痛みは、
「やっぱり自分はダメだ」という、
自分には何か決定的な欠陥がある、という痛みでした。
「私には何かが決定的に欠けている」という痛みの裏には、この世界は、「すべての多様性がそのまま受け入れられる、安心安全な世界なはずだ」、という強い願いを持っているために、それが「ない」という現実に強い痛みを感じてしまう、
ということが考えられます。
欠陥欠損モデルの人たちが創り出したい世界とは、
「一人ひとりの違いは唯一無二の個性の美しさである」
「どこにいても、心の内に何があっても、ありのままで安心して誰もが存在していられる世界」
これを実現させていくのが、欠陥欠損モデルのライフミッションとなります。
欠陥欠損モデルの統合した姿とは、
・「ただ自分のありのままでここに在ることで安心安全だ」という生き方
・その人がその場にいるだけで、誰もが安心してその場にいても良いと思える
・心理的安全性を生み出せる存在
これからの不安定さが高まる社会において、根拠なく心理的安全性を生み出せる力、はとてつもなく重要で、チームで何かを行う際のパフォーマンスが「心理的安全性」がとても重要な要素となっていることがわかってきています。
これからの時代、統合された欠陥欠損モデルの人たちが果たす役割はとても大きなものとなっていくと考えられます。
まとめ
以上みてきたように、
4つのメンタルモデルにはそれぞれ、創り出したい世界があり、それぞれのライフミッションが存在していそうです。
その実現のためには、痛みをなくそうと切り離すのではなく、あることを認めて、あってもいい、と受け入れていく「統合」が必要です。
それぞれのタイプの統合した後の姿は、自分だけでなく、周りの人にも影響を与えはじめていきます。人に進化を促していきます。
今、この時代にこの4つのメンタルモデルが存在することは、それぞれのライフミッションが、今この時代に必要とされていることだから、なのかもしれません。
私がメンタルモデルを素晴らしいと思うのは、これが単なるタイプ診断なのではなく、「ライフミッションにつながっているから」という点です。
もちろん、自分がどんなメンタルモデルを持っているか、どう活用するか、で日々の生活に活かすことはできますが、それを超えて、自分の人生におけるミッションは何なのか、につながるヒントをもらえるというのが何より素晴らしいな、と感じています。
繰り返される不本意な現実で、自分を見つめ直すしかないような人生の時期に直面したときには、ぜひこのメンタルモデルを思い出してみるといろいろと参考になるかもしれません。
興味が湧いた方は、ぜひ「ザ・メンタルモデル」などの本も読んでみてくださいね。
いかがでしたか?
みなさんのなかで気になった部分はありましたか?
何か一つでも自分の人生のヒントに持ち帰ってもらえたら嬉しいです。
併せて読んでいただきたい記事
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